どこにプレッシャーをかけるか
目次

アタックの進化が防御が進化に、その逆もしかり。ポッドの出現により、防御はシステムにプレッシャーをかけるためにスペーシングをとるようになり、ゾーンの概念が生まれました。
全てにプレッシャーをかけることはできない
ゾーンはスペースを守る防御であるが、すべてのスペースはカバーできません。埋めるスペースと捨てるスペースがあります。
2020年6ネーションズ
捨てるスペースとは、この前の6ネーションズでイングランドはTシステムとラッシュDFを80分続けてアイルランドから勝利をものにしていた。防御はBDを中心にポジショニングするのと3次元的にBKがポジショニングしなければならないのでエッジにスペースが生まれやすいため、アイルランドはオフ10を中心にパス先にブロッカーを置くことで防御に的を絞らせないようにしてボールを運んでいた。
防御は全てのスペースに対してプレッシャーをかけれないのでイングランドはエッジのスペース空けてでもボールがエッジに運ばれるまでにプレッシャーをかけるラッシュディフェンス。アイルランドはエッジに運ぶにはバックドアにパスを通さなければならず、イングランドはバックドアにシステム的にプレッシャーをかけてエッジにボールを運ばせない見事な防御。
オーストラリアもTシステムが得意なチームたが、80分持たず敗戦したのを思い出したため試合を見ながらフィットネスが切れるのではないかと見ていた。イングランドは80分運動量が落ちることなく、Tシステムとラッシュを繰り返す、フィットネスの高さが目立ったため練習のインテンシティーの高さが関係していると考えられる。
ゾーンの共有
「捨てる」とゆうと語弊があるが「抜かれてもいい」という解釈にはならず、防御のシステムで補えきれないスペースを選手に共有する必要があり、刻々と状況が変わるラグビーにおいて、同じ防御を繰り返すことだけではアタックに対応することは不可能なので、それぞれ状況に応じた防御を行い、条件が揃ったところをシステム的にプレッシャーをかけていく。