1日のコーチングの基本的な流れは、
ミーティング→ウォーミングアップ→スキル→AD
前編ではミーティングとウォーミングアップまでを書きました。後編ではスキル→ADを書いていきます。
ミーティングで情報を共有し、ウォーミングアップからプレーモデルとプレー原則が繋がるメニューを組み込んでスキル練習を行いADで確認する。
プレーには必ず、解釈→判断→遂行の過程があり、状況や負荷を変えながら脳内の解釈から遂行までのスピードを鍛えていく。そのためにグローバルメソッドやインテグラルメソッドを使う。
例えば6対3で行った時、コートが広いと攻撃側は「ボールは人より速い」のでスペースにパスを運べれば、防御はスライドが届かないのでアタックが成功できる。よって選手はこの状況から「ボールは人より速い」ことを学ぶ。しかしコートを狭くすることで、空いてるスペースへボールを運んでもコートが狭いので防御のスライドが届いてしまう。狭くすることで前に仕掛けなければ崩せない状態を作り「まっすぐ仕掛ける」ことを引き出す。
アナリティクメソッド、グローバルメソッドやインテグラルメソッド(ゲームセンス)を使ってスキルの練習を行い、練習の最後にADを行う。サッカーはサッカーで、そしてラグビーはラグビーでしか上手くならないとゆうスポーツの原理原則があるので、個々の役割を明確するために人数を少なくしたスモールサイドゲームや15v15などのADを行う。ここでも引き出したい現象が出るようにコーチはルールに制限したりしてラグビーをプレーしてもらう。
コーチはAD間でのフォーカスを常に声かけをかけていきフォーカス内容を選手の頭から離さないようにする。そしてレスト中やAD終了後にレビューを行い、出来栄えはどうだったか選手同士やコーチが入って分析を行い、それを繰り返していく。
1回のコーチングの質を上げるためにフォーカスしたい内容のミーティングから入り、フォーカスしたい内容を復習してADで実践して身につけていく。コーチングはゲームモデルと繋がる。
前編はこちらになります。