ラグビーの戦術インテンシティー(強度)について。
インテンシティーとはゲームや練習の強度や頻度のこと。インテンシティーの高い練習、つまり選手が感じる疲労度の高い練習。ラグビーだけに関わらずスポーツ全般、実践での精度を求めるためにインテンシティーを高く練習していく必要がある。
ラグビーに限らず、スポーツでのインテンシティーはstrength &conditioningの分野が大部分を占めている。つまりフィットネスやコンタクトなどのフィジカル部分。
戦術インテンシティーとまた別で、ゲーム中もしくは練習中に起こっている状況を読み取りとるもの。
解釈→判断→遂行
これらの過程から認知からの反応のスピードが戦術インテンシティー。
物理的に防御のポジショニングが間に合わないスピードでBDをリサイクルする中で、ディシジョン(意思決定)やディレクション(攻める方向)の決定を素早く決定していく。そのトレーニングの一つとしてシュミレーション練習がある。シュミレーション練習は後日。
ポッドの場合、逆目にもユニットが形成されているので逆目にも攻撃のオプションがある。そのため、防御が逆目側から順目側に2枚以上ポジショニング(フォールディング)すると攻撃側は逆目で数的優位を作ることができる。選手は2枚以上フォールディングしたという現象から解釈→判断→遂行の過程を経て正しいタイミングで遂行することによって逆目への攻撃ディレクションが有効になってくる。
足が速い、コンタクトが強いというフィジカル的な要素が高かったとしても、何をすべきかという判断を下せなければ動き出すことができないので戦術インテンシティーはフィジカル的なインテンシティーと同等、またはそれ以上に重要になる。
混沌とダイナミックに進んでいくラグビーにおいて、目の前の状況を把握し、解釈→判断→遂行していく戦術インテンシティーをコーチはトレーニングしていかなければならない。

これまでになかった ラグビー戦術の教科書