2020ラグビーチャンピオンシップ(トライネーションズ)についての分析第2弾




2020ラグビーチャンピオンシップ(トライネーションズ)についての分析第2弾

2020ラグビーチャンピオンシップ(トライネーションズ)についての分析第2弾ではチャンピオンシップのスタッツを見ていきます。
前回の第1弾弾はトライネーションズの3国の国内リーグのスタッツを分析していきました。

緊急事態宣言やロックダウンを各国が行っている中、世界中に先駆けて2020アオテアロアがスタートしました。続いてオーストラリアではスーパーラグビーAUが始まりました。
まずはトライネーションズを優勝したニュージランドのスタッツから見ていきます。

スタッツからトライネーションズでのニュージーランドは1試合平均あたり、パス160回、キック18回、BD84回のプレーがありました。
6nationsでのキックとパスの比率は約1:4なのでニュージーランド1:8.9はパスの比率がとても高いことがわかります。スタッツからも南半球は北半球と比べて乾燥している地域が多いのでパスの比率が高くなっているのかもしれません。続いてはオーストラリアを見ていきます。

こちらがオーストラリアのスタッツです。
オーストラリアは2020トライネーションズは結果が振るわず、3位になりました。

オーストラリアの1試合平均はパス182回、キック22回、BD101回のプレーがありました。ニュージーランドと比べてパス、キック、BDともにプレー数が多くなっています。 それではキック、パス比率を見ていきます。

ニュージーランドと同じ南半球のチームなのでキック、パス比率も1:8.3とパスの比率が高くなっています。
(6ネーションズのキック、パス比率は1:4)

3つのスタッツが上がる理由としては戦略的にポゼッションを高めて戦った。と言えますが、3位だったことを踏まえれば、効果的なアタックができず、スタッツが伸びた。ことが考えら、試合でのスコアが離され、オーストラリはアタックせざるおえない状況だったことが予想されます。

それでは2位になったアルゼンチンを見ていきます。
2020トライネーションズではアルゼンチンラグビー史上初のニュージーランド撃破の快挙をなり遂げました。スーパーラグビーのジャガーズも好調で国内クラブと代表が密に関係していることが要因だと言えます。

アルゼンチンは1試合平均はパス85回、キック31回、BD60回プレーしていました。 スタッツからもパスが100を下回り、キックが30を超えているのでキックを重視していることがわかります。それではキック、パス比率を見ていきます。

キック、パス比率は1:3となりました。かなりキックに比重が偏ったスタッツです。ニュージーランド、オーストラリアと同じ南半球の地域の国ですが、アルゼンチンはパスが少なく、キックが多いチームだということがわかります。なぜここまで違うのか私なりに考えてみました。代表のコーチが各チーム違うからスタッツが異なっている、また国の歴史や国民性が反映されているのかもしれません。

それでは3か国の1試合平均のスタッツが出揃いましたので比較をしていきます。
こちらがトライネーションズでの3か国それぞれのスタッツになります。

3か国を並べてみてみるとニュージラーンド、オーストラリアはパスに比重を置き、アルゼンチンはキックに比重を置いていることがわかります。アルゼンチンのキックが多く、BDが少ないことも考慮するとパスが多いとBDは回数は比例していることが言えます。それでは最後に3か国のキック、パス比率を見ていきます。

1位のニュージーランドはパスに比重を置きボールを動かしていくのでパス、BDのスタッツが高いことがわかりました。2位のアルゼンチンはニュージランドとは対照的にキックに比重を置く戦略でトライネーションズを戦ってきました。3位のオーストラリアはスタッツはニュージーランドと似たようなデータになっていますが、結果から推測すると、アタックをしなければならず、スタッツが伸びたと考えています。
以上が2020トライネーションズのニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンのスタッツになります。第3弾では2019ワールドカップのスタッツを用いて2020ラグビーチャンピオンシップ(トライネーションズ)についての分析を締めくくりたいと思います。ぜひ第3弾も見ていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。