クルセーダーズ分析




クルセイダーズ分析

SRのニュージーランド独自のリーグであるアオテアロアからクルセイダーズの試合を独自に分析してみました。今回はクルセイダーズについて書いていきます。

  • クルセイダーズの第4節からの戦い方
  • スタッツで背景を確認
  • ラグビーコーチによる仮説

クルセイダーズ第4節からの戦い方

第2節、第3節ではキックを使ってテリトリーを意識する戦い方でディフェンスからプレッシャーをかけていく印象がありましたアオテアロア第4節からクルセイダーズはポゼッションを上げる戦い方に変更になったのではないか?との疑問を持ちました。

スタッツで背景を確認

  • キックメイド
  • タックルメイド
  • ポゼッション
  • パス

上記のスタッツから実際に戦い方が変わったのかを確認していきます。

パス

第4節には気づきませんでしたが、第8節あたりから「パスが多い」ことに気づき、そこからポゼッションを高めているのではないかと考え、前節の試合を再び見直し、分析を始めました。スタッツからも第4節からパスが増えていることがわかります。それでは各スタッツを見ていきます。

ポゼッション

ラグビーコーチの主観で気づいた、第4節からポゼッションが高まっています。前半戦はポゼッション約42%ですが、後半戦から約57%になっており、13%ほど高区なっているため、第4節からポゼッションを高める戦略に変更したことがわかります。

BD

ポゼッションとBDは比例するのでは、と考えたのでここではBDのスタッツを確認していきます。グラフはポゼッションのスタッツと似たような出方になっています。そのため、ポゼッションとBDは関係性が高いことがわかり、スタッツからもポゼッションを高めるためにはBDのスキルが必要だということがわかります。

キックメイド

ポゼッションとBDは比例するが、キックとタックルメイドは反比例すると考え、キックメイドのスタッツで確認していきます。第2節、第3節はキックを多く使っていたことがわかり、第4節からキックの平均が下がっています。このスタッツから前半戦はテリトリーを意識した戦い方で、4節以降はキックを使うのを減らした戦略に変更したことがわかります。そこで、キックメイドとタックルメイドは比例するのではないかと考え、タックルスタッツを取りました。

タックルメイド

第3節のチーフス戦はキックメイドが38回で、タックルメイドが顕著に高く出ています。しかし、タックルメイドは大きく変化がないので、第4節以降はキックが減っているが、タックルは減っていないことがわかります。

ラグビーコーチの仮説

上記のスタッツからクルセイダーズのスタッフになって、仮説を立ててみました。

アオテアロア開幕までのプレシーズンはロックダウンなどで、準備時間が短いこともありフィジカルを元のレベルに戻すのと、キックを用いてテリトリーを取り、ディフェンスからプレッシャーをかけていく戦い方の準備に時間を費やした。第4節からパス、ポゼッションの数字が上がったことからシーズンが始まってからはアタックにフォーカスした練習が増えたため、第4節からスタッツ上も結果が出た。

また、開幕までのプランニングから第4節以降からポゼッションを上げる戦略を事前に用意していたため、前半戦である第2、第3節はキックを用いた戦略で、後半戦に向けてのスタッツ上でのデータの駆け引きがあったのではないかと考えました。

本来はどうなのかはわかりませんが、自分なりに考えてみました!BDのルール改正も影響してると思います!
皆さんはどう思われますか?

以上、ラグビーコーチのクルセイダーズ分析でした。