アタックラインについて




アタックラインについて

ラグビーのアタックに欠かせない、アタックラインの広さ、深さについて書いていきます。

  • アタックラインが広いメリット
  • 広いアタックの課題
  • 近代アタックライン

アタックラインが広いメリット

アタックラインは広いメリットは、ディフェンスはキックに備えてバックラインに人を配置しなければならないので常に平面上は数的有利になっています。つまりアタックラインが広ければパスの距離が伸び、ボールは人より速いので、ボールゲームの独自の優位性を出すことができます。

広いアタックラインの課題

ボールは人より速いので広いアタックラインはメリットがありますが、課題もあります。

広いアタックラインつまり、パスの距離が長いことになります。パスの距離が長いということはパスされたボールがレシーバーまで辿り着く時間が長いということになります。このレシーバーまで届く時間が長いことが課題につながります。

ラグビーの構造上、ディフェンスは外側にスペースが空きやすく、この空いているスペースにアタックにボールを運ばせないようにアンブレラデイフェンスや先に内側でプレッシャーをかけるなどディフェンスが対応するようになり、ラッシュディフェンスが主流になりました。World Cupを制した南アフリカやイングランドを見ても顕著だと思います。

近代アタックライン

ポッドがで始めた当初はポッド内は狭く、ポッド間は広くポジショニングすることで構造上の有利性がありました。しかしラッシュディフェンスでポッドにボールを運ばれる前にプレッシャーをかけられるようになり、アタックもプレッシャーを回避するためポッド内は狭く、ポッド間も狭くなりました。

ポッド間を狭くしてしまうと「ボールは人より速い」メリットが薄くなるので、ダブルラインだけでなく、トリプルライン、擬似的トランジションでのアタックラインが近代的なものになります。