ラグビーチームのモルフォサイクル 獲得ブロック編




ラグビーチームのモルフォサイクル 獲得ブロック編

モルフォサイクルでは日曜日にゲームを行った場合、月曜日と火曜日はリカバリーブロックになり「ゲームでの身体的・戦術的疲労の回復」が目的に練習メニューの調整を行います。今回は水・木・金曜日にあたる「獲得ブロック」について書いていきます。

水曜日 試合から72時間経過

水曜日はゲームから72時間経過しており、身体的疲労は回復していることになります。しかし、精神的疲労や戦術的疲労は身体的疲労よりも時間がかかるとされているため、水曜日では身体的疲労は回復しているが戦術的疲労は回復しつつある段階にあることになります。そのため水曜日は身体的負荷をかけて、戦術的負荷が高くならないように設定していきます。フィジカルトレーニングの強度瞬間的なパワーを出すことに視点を置き局所てきなトレーニングを行なっていきます。またグリッドを小さくすることで身体的負荷を高めることができます。強度の高いコンタクト練習などは水曜日に持ってくるのが好ましく、ゲームモデルのトレーニングの練習メニューになります。

フルコンタクトでは怪我のリスクが高まるため、ダウンルールなどを入れてコンタクトの瞬間はスピードが出ないように制限していき怪我を予防していきます。

フルコンタクト ダウンルール
DFフォーカス

木曜日 どの曜日よりも高強度

木曜日はゲーム後、ゲーム前に一番離れた日程になるため、1週間のサイクルの中で高強度の練習を行っていきます。水曜日では瞬発的な身体的負荷を高めました。木曜日では戦術的負荷にも比重を置き、より「複雑性」が高いトレーニングになります。

「複雑性」を出し、ゲームに近づけることにもなるので瞬発的な身体負荷が水曜日ほど高くないが継続してアクションを長時間続けるので総合的負荷が高くなります。フォールドや人数を増やすことと、実際の試合に近づけるためレストも短めに行なっていきます。

BDダウン、タッチルール
アタックフォーカス

ラグビーのインプレーは長くて3分~4分ほどになります。3分~4分ほどミスしてもプレーが止まらないようにボールを再投入したりして強度を上げていきます。BDありやコンタクトありの場合は制限なしのゲームだとスピードが出て強度が高すぎるので、タッチしたらお互いダウンしてスピードを落とした状態でのフルコンタクトなど入れる場合があります。

この日はアタックの日で意思決定にフォーカスしたかったのでBDはタッチで非コンタクトで行いました。どうしてもコンタクトが入ると選手の思考がコンタクトに行ってしまうので、この日はタッチで代用しました。ミスも目立ちましたが、アタックフォーカスなのでミスしてもポゼッションを取ってもらい停滞からの組み立ても練習できます。ゲームに近づけますが、ゲームをやるにはその日のフォーカスがぶれる場合があるので制約をつけて練習をしていきます。

次回は金曜日・土曜日のモルフォサイクルについて書いていきます!!