ラグビーの戦術的ピリオダイゼーション




ラグビーの戦術的ピリオダイゼーション

ラグビーの戦術的ピリオダイゼーションについて書いていきます。

従来のピリオダイゼーション

従来のピリオダイゼーションは土日に行われることが多いゲームに向けて身体的負荷をコントロールするのが目的のもので、これは身体的・肉体的な疲労にフォーカスしたものになります。

戦術的ピリオダイゼーション

従来のピリーダーゼーションに比べ、戦術的ピリオダイゼーションは身体的・肉体的な疲労に加えて「脳」にもフォーカスしていく考え方です。つまり脳の疲労、戦術を遂行するための思考における疲労、ゲーム前の精神面におけるメンタルなど心理的負荷、そしてラグビーにおける身体的・思考的などあらゆる疲労をコントロールしていこうという考え方になります。

戦術的ピリオダイゼーション

以前にブログに投稿した「肉体的負荷と思考的負荷」「指導者のフィジカルトレーニングの考え方」でも触れていますが、いわゆる伝統的なトレーニングやフィットネスを高めるための持久力の練習などはボールを使わずに行われており、これかはフィジカルのみに焦点が当てられていました。フィジカルだけでなくラグビーの戦術的・技術的・心理的負荷を複合的に負荷をかけていくことが戦術ピリオダイゼーションになります。

選手が感じる疲労

「ラグビーはラグビーでしか上手くならない」「ピアノの周りを走ってもピアノは上手くならない」というように考えられるようになり戦術・スキル・フィジカルなどを複合したトレーニングが増えてきました。選手が感じる疲労は複雑系の大きさによって変わります。例えば3人でのランパスではキャッチして走りながらパスするので負荷は低くなります。いわゆるアナリティックメソッドになります。3v2で防御を2枚つけると味方と敵の動きとタイミングを見ながらアタックするので負荷が上がります。さらにポイントを決めず、3v2のシーンをゲームセンスを使って引き出したり、ゲームに近づけるほど負荷が上がり疲労が高くなります。

まとめ

戦術的ピリオダイゼーションは身体的・肉体的な疲労に加えて「脳」にもフォーカスしていきます。戦術ピリオダイゼーションから「ゲームモデル」を作成することになります。ゲームモデルからプレー原則を設定することで無限大にあるプレー選択の中から「プレーの基準」を作ることが練習計画につながります。