肉体的負荷と思考的負荷




肉体負荷と思考的負荷

画像:サンウルブズ

肉体的・思考的負荷について「バルセロナ フィジカルトレーニングメソッド」を参考に書いていきます。

基礎を作る

プレシーズンは基礎を作る準備期と考えられ、プレシーズンが上手くいくとシーズンの成果につながります。プレシーズンでは持久走のような時間が長くスピードが抑えられた種目で、シーズンが近づくにつれて時間を短くしてスプリント系の種目が行われるケースが多いと思います。この考え方はプレシーズンでは最大摂取酸素量を増やして、シーズンではスピードを上げていくことが目的です。

しかし上記のメニューは「ラグビーの複雑性を省いたメニュー」の場合が多くあります。

ラグビーの試合でただ走るシーンというのは存在せず、走りながら状況判断や意志決定によるプレーの選択の連続になります。

肉体的・思考的負荷

ラグビーの練習やフィットネスの練習で肉体的に疲れると同じように、意志決定や状況判断が多い練習だと考えることが多くなるため思考の疲労が出てきます。思考も肉体と同じくオーバートレーニングが存在するので、戦術的な負荷を考慮して練習計画を立てることはオーバートレーニングの予防、またはパフォーマンスの向上を計ることができます。

思考の負荷を優先する

ラグビーではスキル、戦術、フィジカル(フィットネス)が互いに依存しあっているので、一緒に鍛えていくことが重要です。戦術導入時期やプラニングなどで3つの要素を高く求めすぎると効率が悪くなることがあり、戦術導入時は思考の負荷が高いため、BDやコンタクトシーンのような肉体的負荷をできるだけ削ることで思考にフォーカスできるように練習を計画していきます。しかし、BDやコンタクトもラグビーで戦う上で必要な要素なのでその点は切り取って練習をしていきます。

ゲームモデルの浸透

思考の負荷を優先していくことでチームにゲームモデルを浸透させていきます。そのため「いつ、どう動くか」の判断基準が明確になるため、そこから肉体的負荷を上げてゲームモデルの精度を上げていきます。

スポーツにおける肉体的負荷思考的負荷をどう捉えて日々のトレーニングにを考えることが重要になります。